飯田芳一著,「電気回路が分かる本」,オーム社,2001年,p.50 オームの法則(2)の一ページに出てくるタンスの数々を紹介しましょう。
インピーダンス
リアクタンス
インダクタンス
アドミタンス
コンダクタンス
サセプタンス
これらがすらすらと説明できるようになることを目指して。ここで、整理します。
考えてみると、「抵抗」も英語では「レジスタンス」ですから、英語に多いだけなのかも知れません。
-ance 接尾 「量・程度」を表す名詞を作る。例 conductance (ジーニアス英和辞典)
tやdで終わる言葉に ance がついて、タンスやダンスになり、量・程度を表す名詞になっているということですね。量を表している言葉ですから、よく数式の中で出てくるのもうなずけます。
では、タンスのもとの言葉で整理します。
- インピード impede 邪魔する、妨げる
- リアクト react 反発する
- インダクト induct -> induce 誘導する
- アドミット admit 許容する
- コンダクト conduct 導く
- サセプト suscept この言葉は、感受体という学術用語しかありません。 susceptibility 影響を受けやすい
直流回路の「抵抗」が交流回路の「インピーダンス」
インピーダンスは、抵抗分と「リアクタンス」分からなる。
リアクタンスは、コイルの「インダクタンス(誘導係数)」とコンデンサの「キャパシタンス(静電容量)」が関係する。
インピーダンスの逆数が「アドミタンス」。電流の流しやすさを表す。
アドミタンスは、「コンダクタンス」と「サセプタンス」からなる。(どう使われるかが分かりません)